このたびBambinart Galleryでは、花沢忍 個展「うつくしい距離」を開催いたします。花沢忍は、1989年神奈川県生まれ、多摩美術大学 絵画学科に在籍したのち、現在は神奈川を拠点に制作活動を続けています。
主な個展に「まわる世界」(2018年、Bambinart Gallery)、「TWS-Emerging 2016」(2016年、トーキョーワンダーサイト渋谷)などのほか、「トーキョーワンダーウォール」(2015)、「第19回岡本太郎現代芸術賞展」(2016)、「TAMA VIVANT U 2016」(2016)などに出品しており、「シェル美術賞展 2017」では、能勢陽子審査員賞を受賞しました。2019年には中之条ビエンナーレに参加、No border(阿部真理亜 + 花沢忍)として、パフォーマンスと絵画を発表するなど幅広く活動しています。
「彼らはふとわたしの目の前に現れる。
それから私たちは近づいたり、触りあったりして、時間がくると定められたように遠くに離れていってしまう。宇宙が膨張を続ける限りわたしたちは、遠くに、遠くに、離れ続ける。
また、どこかで会えると、どこかではつながっていると、言い聞かせて。
彼らは例えば、犬のような目をしたり、花のように咲き誇ってみたり、生まれたての水の音を聞かせてくれたり、そして、美しく、愛らしく、命が終わるときを見せてくれたりする。
命のはじまりとおわりの間にある物語の、たった一瞬の季節の、たった一点の地点で私たちは出会う。
近づいたり離れたりするたびに、
私たちはいちいち涙を流し、笑い、踊ったりする。
そこには何にもかえがたい祈りと愛、適切で美しい距離が生じているから。」(花沢忍)
昨年の個展からおよそ1年ぶりとなる新作個展を、どうぞ高覧ください。