“Recent Works”
Gallery Artists

オオトモクミコ、 川田龍、 鈴木勇士、 林祐衣、 山根千明

このたびBambinart Galleryでは、ギャラリーアーティストの新作によるグループショウを開催いたします。

さまざまな絵画表現が模索される現代において、今回は具象画に取り組む5名のアーティストによる新作をご紹介します。比較的世代が近く、しかし出生地や美術教育はそれぞれ異なるアーティストの具象表現を並列することで、差異あるいは共通する時代性を探り、これからの具象画を考える試みです。

どうぞご高覧ください。

・オオトモクミコ　Kumiko Otomo
1979年福島県生まれ　スクール・オブ・ビジュアルアーツ卒業（2012）　多摩美術大学大学院修了（2015）
「絶望を突き詰めれば、我々が己自身であろうと強く欲する可能性に帰着できるのではないかと私は考える。希望が消滅した絶望の先にしか見えてこないものが必ずある」

・川田 龍　Ryo Kawada
1988年新潟県生まれ　東京造形大学卒業（2015）
「描かれたモチーフが実際は何であるか、人物が誰であるかに特別な意味はありません。その価値やイメージ、虚実のずれとその循環について問い、描いています。」

・鈴木 勇士　Yushi Suzuki
1983年愛知県生まれ　名古屋芸術大学大学院修了（2008）
「私の作品は分断されたイメージ、欠如したイメージを代替品で補いまたは覆い、相互に関わり行き来しながら、そこで生まれるズレや違和感を持つ、間違ったピースでつくられたパズルのようなものだと思います」

・林 祐衣　Yui Hayashi
1989年福岡県生まれ　東京藝術大学卒業（2013）
「日常に突如訪れる永遠性は、死に向かって流れることをやめた時間の特異点である。巻き戻し/早送り、一時停止をするように、その瞬間を提示したい」

・山根 千明　Chiaki Yamane
1989年ロンドン生まれ　ロンドン芸術大学チェルシー校卒業（2013）
「自己/他者、中心/周縁、過去/現在など、二分化される世界の境界線を曖昧にすることで、そこに両義的な空間、存在が生まれる。そうしてできた繋がりに何があるのかを探っています」